昨日、5月2日に鮫洲運転免許試験場で開催された二輪車実技講習会にXJR1300で参加してきました。
感想:二輪の運転技術を把握できる実に有意義な講習、何度も参加したい
開催概要
開催:第1・第3日曜日
申込:不要・当日受付
受付:8:30
講習:9:00 – 15:30
費用:100円(保険料)
持参:バイク、運転免許証、プロテクター
服装:長袖、長ズボン(肌が露出しない服装)
昼食:12:00 – 13:00(試験場内に食堂あり)
講習内容
午前:急制動
急制動1:40km走行中に後輪ブレーキのみで急停止する
急制動2:40km走行中に前輪ブレーキのみで急停止する
急制動3:40km走行中に前後輪ブレーキで急停止する
午後: バランス走行
バランス走行1:一本橋走行
バランス走行2:ちどり走行、ジグザグに配置されたパイロンの間をバイクを傾けずにハンドルフルロックでバランスを保ちながら曲がる練習
バランス走行3:パイロンをジグザグによけて走るスラローム走行
バランス走行4:Uターン、リーンインUターン、リーンウィズUターン、リーンアウトUターンがあり、好みで選んで練習
バランス走行5:狭路スラローム、S字、クランク走行コンビネーション
バランス走行6:波状路走行
バランス走行7:後輪ブレーキ走行
午後:スラローム走行(テクニカル度が高い)
スラローム走行1:パイロンスラローム
スラローム走行2:クランク、パイロンスラローム、S字コンビネーション
スラローム走行3:幅広スラローム走行
だいたいこのような内容で実技講習が行われます。女性ライダーもスクーターも参加していましたよ。
一般公道でこのような練習はもちろん走行もできません。公道でジグザク走行をしていれば、パトカーか白バイに危険走行で切符を切られるでしょう。なので、練習できる場所と機会を無料で提供しているこの講習会は意義があると思いました。初心者と慣れた人にグループ分けされてレベルに合った練習ができるのもいいところです。
まず午前中は急制動の練習を繰り返します。
何といっても急なとび出しなどに対処する技術は急ブレーキです。どれだけ短い距離で停止できるかです。まだABSが標準となっていないバイクでは、このテクニックを身につけることは大切なんです。
「とまることなんか簡単だよ」
と誰もが思うかもしれませんが、車でもフルブレーキングをしたことのある人は少ないでしょう。きっと、やろうと思ってもできません。寝起きでバイクに乗ってフルブレーキング、これは白バイ隊でもできないそうです。身体を慣らしてからでないと、できないそうです。ましてや訓練してない一般人にはほぼ壊滅状態。練習しかありません。
40km走行でフルブレーキングをした場合、制動距離は11m。後輪ブレーキ・前輪ブレーキのみの場合は15m〜20mになってしまい、人とぶつかったら命を奪う結果になってしまうかもしれません。相手が子どもだと想像すると、それはもう恐ろしいです。しかし、気をつけてもその時が来てしまったら、止まるしかないです。タイヤをロックさせずに止まる!神頼みはできない一瞬のできごとです。
急制動の感想は、やはり1発目からできない、なれが必要だ、です。私も何度か練習して、休憩後よしっ!行くぞっ!と気合いを入れた1発目に成功しました。何度もやってうまく止まれたのは数回だけ、簡単なようで止まるだけのことがとても難しかった。
午後は、バランス走行とスラロームを練習しました。
まずは一本橋走行。
幅30cm、高さ5cmの上を低速で脱輪しないように走行します。これは得意なんですねぇ。軽く12秒は行きます。頑張れば16秒くらい。もっと頑張れば18秒台。うひひ。このコツは、がっしりとしたニーグリップとちょっと腰を浮かすようにステップに力を入れることです。そして、ハンドルでバランスをとりながら、後輪ブレーキを踏んだままでアクセルとクラッチで車体を制御します。タンクと太ももの間に、100万円の札束が挟まっていて、落とさずに10秒以上で通り抜けられたら自分のものになる、と考えながら頑張るんです!さぁ、これで一本橋が不得手なあなたも明日から得意になっちゃう!
ちどりは困難!とても難しいです。こんなのがなんでできるんだ?と思います。
バイクは後輪にトルクをかけるとバランスを保つことができるという性質の乗り物で、それをフルに使う走行です。人が歩く速度よりもゆっくりと直角に曲がる、どんだけ練習すりゃできるんだっ!ってなものです。倒れそうになったらアクセルとクラッチとブレーキでバランスを維持するんですよ。こんなことができるのはバカだっ!と言いたいくらい練習した人が体験できるゾーンなのです。私はまだまだ未体験ゾーン。
正直言って、バイクの操作はへた。です。
直進はできてもくねくね曲がるのは苦手とする下手ライダーです。
それをなんとかしたい!ということから参加したんですけどね。
ちどりの次にスラローム。パイロンの間隔が広いので難易度はそれほどでもありませんが、うまく走ろうとすると難しいです。基本はローギアで、バイクが傾いた時にバイクを起こすためにアクセルとクラッチを操作するんです。
スラロームに続いて、Uターン。
一通に逆から侵入してしまいUターンしたことありませんか?私はあります。
おっと、一通だった、やべやべ、Uターン、ほっ。
Uターンも難しいです。道幅が狭いと特に恐怖ですね。倒してしまう恐怖です。通常は建物や壁があって恐怖心を増大させますが、教習コースなので幾分その恐怖心がなくなります。
Uターンの次は峡路。
間隔の短いパイロンスラローム、S字、クランクを走り抜けます。
峡路の次は波状路。
これは、線路を走るようなものです。枕木のでこぼこを。ギアはローで、後輪ブレーキで速度を抑えながら枕木部分を超える際にアクセルを少し入れる。これをでこぼこで繰り返して走り抜けます。
最後に後輪ブレーキ走行です。
アイドリング状態・少しアクセルを開く・もう少しアクセルを開く、という3種類で同一速度になるように後輪ブレーキの強さを変える練習です。 後輪ブレーキは、停止するだけでなく車体を安定させるために大切な機能があるんですね。後輪ブレーキ操作がうまくなると、走り方もうまくなる!
もう1つのテクニカルなスラローム走行
これはくねくねをうまく走れるようにする練習です。このコーナーをこの角度でこの速度で侵入すれば大丈夫だ、という感覚を身につけることができるようになります。この練習では、うまい人たちは結構な速度でスラロームを見事にこなし、コーナーも結構な速度で侵入しています。あんな走りができたらさぞかし快感だろうなぁ、と思います。
このスラローム走行中に緊急事態発生!
後輪ブレーキがすかすかになりました。ブレーキを踏んでも全く効かなくなってしまったのです。スラローム走行中にですよ。それはそれは恐怖でした。しかし、低速だったこともあり冷静にローギアとクラッチだけで走り抜けて、しばらくバイクを休めることにしました。
これはベーパーロック現象と言って、ブレーキの機能が熱によって妨げられてしまう症状です。時間を置くことによって回復します。車でも下り坂などでブレーキを多用していると体験してしまうかもしれませんね。
XJR1300の後輪ブレーキが弱いのかどうか分かりませんが、後輪ブレーキの使い過ぎですね。ただ、参加していた指導員もXJR1300に乗っていて、後輪ブレーキは市販状態ではなく少し手を入れていると言っていました。
しばらく休憩してブレーキが戻ったので、再度スラロームに参加!無事に終了!
天気が良くてたっぷり汗をかきました。
そして、たっぷり走りました。
さらに、たっぷり練習できました。
この実技講習の意味は、練習を繰り返すことでバイク操作の技術レベルを上げ、万が一の事態に最前の対処ができる能力をつけることにあります。早く走るために練習するのではなく、練習して技術が上がれば自ずと早く走れるようになる、ということです。
公道や教習所では体験できないものなので、一度参加してみると今の自分のテクニックを把握できるいい機会となることは間違いありません。
次回、5.16も雨が降らなければ参加するつもりです。
ご一緒に、どお?
はじめまして、こんばんは。
私も鮫洲の講習会に度々参加してます。
ここの指導員さんは親切で、色々と助けられています。
講習会は安全運転技術を高めるには絶好の機会ですよね。
lynskyさんは講習会で練習をする上で目標はできたでしょうか?
バイクすきさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
これから鮫洲でお会いすることがありそうですね。「お?あやつだな?」と思ったら遠目に「うっわぁ〜、へたくそ!」と感じてください。
目標は、きれいなパイロンスラローム克服です!
ローでブォン、ブォン、ブォン、ブォン、ブォンと、ゆっくりペースでできるようになりたいと思っています。それには確実な車体コントロール技術が身に付くことが必要で、そのステップとして一本橋を始めちどり走行があると考えています。
指導員が見ても不安を抱かせないパイロンスラロームのために、練習です!
それと、スピードを出したいという気持ちをコントロールする精神力も身につけたいです。これには、指導員の方を始めバイクを愛する人たちと多く接することだと考えています。
楽しいですからね、バイクは。
こんばんは。
返信、ありがとうございます。
私は5月16日の講習会in鮫洲に参加するつもりです。が
yahoo天気で見る限り怪しいですね・・・
車種も顔もバッチリ覚えましたのですぐに見つけてみせますよぉ!
パイロンスラロームを多く練習されたいのでしたらバランス系よりスラローム系を多めに行う”上級グループ”での参加が望ましいですね。
lynskyがおっしゃった目標を見ていると、自分ももっと上手くなろうとやる気が高まりました。
鮫洲の指導員さん達にはこれからもお世話になります。
lynskyさんが目標としている精神力を身につけましたら
ぜひ、私に教えて頂けないでしょうか?
こんばんは、バイクすきさん。
またまたコメントありがとうございます。
5.16参加ですか。5.16遭遇ですね、晴れたら。
参加グループのアドバイスありがとうございます。
上級グループに入るのは、まだちょっとテクニックが...です。最後尾にいても次のグループに尻をつつかれそうで、爽快に走りたい人の妨げになるんじゃなかろうか?と思います。入れるように練習します!
そして、安全運転は心がけているのですが、精神力をとことん磨いて!角が取れた暁には、是非ご報告したいと思います。待っていて下さいましっ!
こんばんは。
上級グループのスラロームについてでして、私の見解ですが・・・
スラローム練習を行われる前にまず”元気に走りたい班”と”じっくり走りたい班”1~7班に振り分けられますよね。
1~3班が早めの班、4と5班は普通めで、6と7班はじっくり派です。4~7班の中には初中級からやってきたばかりの人たちも少なくないはずです。
初中級グループのスラロームの1、2班を走られているのであれば上級の3班でもブイブイいわせられるはずです。
上級の1班を走られる方はきれいなパイロンスラロームかつ爽快に走って魅せてきます。ぜひ一度拝見を!
これが一番言いたかったのですが、初中級グループは講習会の流れをよく覚えてもらうためにお話が細かくかつ長めです。
上級は(厳しい指導もありますが有難いです)省きがあり流動的です。その分走れます。講習会の流れに慣れましたら←(でないと指導員に目をつけられて怒られます)ぜひ”早めに”上級を選択されてください!
上記の意見を参考に上級の存在を少しでも近くに感じてもらい、
上級を選択されてスラローム練習を多くされてみてはいかがでしょうか?
バイクすきさん、おはようございます。
またまたコメント&アドバイスありがとうございます。
上級グループでも慣れてない人はいるんですね。そうですよねぇ、考えてみれば。
上級グループのゆっくりじっくり班に入りたくなってきました。やはり参加して一番楽しく感じられるのは、スラロームですから楽しむことも大切ですよね!微妙なアクセルワークとフットブレーキによるコントロールは実践してこそ!でしょうし。
5.16はそそのかされた?ことを理由に、無茶して上級グループに並んでいるかもしれません...。
アドバイスありがとうございます!
こんばんは。
無茶はダメですよ!怪我に気をつけてくださいね!
5.16を迎えるのがだんだん待ち遠しくなってきました。
lynskyさん、返信ありがとうございます。
バイクすきさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
オーバーフローチェック機能を搭載しているので、無茶はできないんです。後からつつかれようとも、前と間が開きすぎようとも、ペースカーのように走りますから大丈夫です。たぶん...。
ご心配いただき、ありがとうございます。